2018年9月25日
- 師友舎 勉強会
- 2018年9月25日
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「ダイアローグ」輪読_第27回
【議論した箇所】
前回の振り返り
p.121「それは…難解な問題である」の「それ」とは?…の確認から様々な話へ展開:
⇒軸教育(河合隼雄) ⇒信念を持って欲しい、等
⇒「軸」「信念」をどのように捉えるか、夫々の想定が問題であり、自分の想定に気づいているかどうか、自覚があるかどうかが問題である。お互いに異なる想定で話を進めても平行線を辿り、平行線を辿っていることに気づくことがないまま進んでしまう。
⇒言えば伝わるという妄想
⇒伝わったかどうかが大事、単に言えばいい訳ではない。 ⇒コミュニケーションは話せば成立ではなく、伝わったかどうか、心理過程、心理的関係が重要である。
p.123 l.5「暗黙知は、人が過去に学んだことから継続しているもの」とは?
→p.122の自転車の例に照らすと、自ら獲得した知識であるから、「人が過去に学んだことから継続している」とは矛盾するのではないか?
p.123 l.8 thinking(現在形)とthought(過去分詞形)の2つを提示している意図は?
p.124 l.5 「しかし、感情が、記録されたものの単なる再生ならば、今現在の状況に反応していると言えるほど大きな意味を持つことはないだろう」とは?

<感想>
自転車の例の「暗黙知」あたりの議論は、捉え方が皆違っていて、非常に興味深かったですね。
同じ文章・単語でも各々で捉え方が微妙に違っている(全く違うことも!)。
言葉は万能(不変)だと錯覚してしまうが、一人ひとりで勝手な解釈をしていることが顕著に実感できた事例だった。
これがわかると、「言えば伝わる」という妄想は破壊される。
自分が是だという錯覚を戒めることも痛感させられる。
では、来月もまた、
思考訓練を楽しみましょう。 スギモト
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